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ロジカの背後、家屋の入り口脇に控える姉妹エルフ――カカオとモカは、その背中に興味深気な視線を向けている。
その視線には疑いや不審と云った感情は微塵も無く、ただただ純粋な好奇心が覗いていた。
深き知性を携えた賢者の眼差し、そして姉妹の好奇の眼差しの集中放火を受けながら、ロジカは気負いも無く腰へと手を回す。
「まずは、<これ>を見てください」
カチャリ――
己の剣帯から一振りのロングソードを鞘ごと取り外し、老エルフが座る木のテーブルの上へ置いた。
「――これは…………」
美しき輝き、そして圧倒的かつ妖しげな気配を発するロングソード。
その気配に気圧されたように老エルフは僅かに身を引く。
そしてその妖しげな気配を発する武器から眼を離し、ロジカへと問うような眼差しを向ける。
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