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その前にこの少女がなんなのかを説明しよう。
このアリーシア、実は15年前魔王と戦った七人の勇者の一人!
ドウカンに銀のアリーシアあり、とうたわれたドウカン大陸屈指の武芸者である。ちなみに少女の様な見た目は、魔王の側近に年齢を奪われ、戦いの時に0歳になったからで、つまり現在15歳。だが記憶は20歳だった当時からそのまま現在に続いている。
いつの間にか眠ってしまったアリーシアの顔を、まばゆい光が照らす!
同時に鳴り響く大きな音に目を覚ますアリーシア
「花火!」
そばの湖に何発もの花火がうつしだされて、暗闇を追い払った
ベッドから身軽に回転しながら飛び起きて、
「前夜祭だー!前夜祭だー!」
両腕を高らかにかかげて、
大声をだしながら部屋を飛び出した!
「前夜祭ー!飲むぞー!」
廊下を駆け抜け、
階段を駆け下りる
「火事だー!火事だー!」
すれちがった誰かと誰かが
「火事ですか!?」
「どこです!?ちょっ!アリーシアさま!?」
きゃははと笑い声だけ残して、ちびっこは広い中庭に出た
「おー!イエー!」
大きな両扉を観音開くと、目の前に熱気にあふれるにぎやかや光景が広がった!
パイプピアノをかついだおじさんが音楽を奏で、お手伝いさん数人が足を見せ踊り、生徒たちは酒を飲み、食らい、笑い、歌う!
ステージに掲げられた大看板には
「時、来たる!25期勇者候補生入試前夜祭!」
そう、ここは25年前に作られた勇者を育てる学園、
教師20名、生徒100名、お手伝いさんやオッサンその他30名、そして学園長1名で構成された通称、エデン!!
「あっ!学園長だ!」
「学園長ー!」
「寝癖!?かわいいー!」
「一緒にのみましょー学園長ー」
アリーシアは囲まれた!
「そうです、わたしが学園長です」
三代目の学園長である。
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