伝説のはじまり

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クロウたちが現れた入場門の通りに、真っ白な絨毯が転がってきて 「グローリー、グローリー」 と真っ白いタキシードを着たおじいさんが、白い花びらを絨毯に散らかしながら、 「やはりね、貧乏ったらしい場所ですこと」 と、これまた真っ白なドレスに身を包んだ大げさなやつが現れた さっきコクリュウ一家を噂していた奴らが周りにまだいたので、 「なあ、あの白いのは何だ?」 そう聞くとハイロは驚かれた 「おいおい!ホワイトソール一族を知らないのか!?」 「あなた、外国にいたの!?」 このやりとりが白いのに聞こえたのか、絨毯を越えてこちらにやってきた。 「あーらあたくしのお話?平民の話題に貢献してしまうあたくしの威光!まさにグローリー!」 「はいグローリーであります」 お嬢様はくるくる回りながら高らかに笑ってみせる 「うん、誰だこいつら」 指をさして不思議な顔をするハイロ。 お嬢様は眉間にシワを集めて 「まあっ失礼な!貧乏と無知は罪ですのよ!」 と逆に指を差し返した。 「こーのグローリーかつビューティグローリーなお方こそ、ホワイトソール家は長女にあられる、シロウ・トワ・ホワイトソール様に在らせられるのだ!!」 おじいさんは襟元をただして、 「どうだ~グローリーだろ~?」 と、二人して絨毯の上にもどっていった。 ハイロは汗を垂らし、 「グローリーってなんだよ」 と隣の人に聞いたが、 「えっ、俺に聞く?」 なんて正論を返された。 ≪おーっほほほっほっ!!≫ クロウ同様、エデン内部へシロウお嬢様は進んで行った。 「クロウとシロウ…黒、白?」 偶然? 否、後でわかる!この偶然こそ必然!クロウとシロウは出会うべくして出会うのだ! 例えエデンでなくとも、二人の人生において二人の存在は決して回避できるような存在感ではない、ただ出会うのがエデンだっただけのこと! 「さっきのコクリュウ一家が戦争屋なら、ホワイトソール一族もそうだな。」 また新たな野次馬がハイロの隣にやってきた。 「といってもホワイトソール一族は武器商人、戦争の手助けだけ。」 ハイロは腕組みをして、 「腕は立つのか?」 野次馬はシロウか?と聞いて、 ハイロはもちろんうなづいたら 「ここ最近は国に卸す武器のテストは全部シロウお嬢様がやってるみたいだから、ある程度は出来るんじゃないか?」 と続けた。
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