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「せっ、先輩!!」
「あれ?佐木じゃん。どーした?」
佐木は、ゆうりと同じクラスで、唯一俺を慕ってくれるというか、俺が話せる少ない後輩の一人
そして、ゆうりと俺の関係を知っているただ一人の人物でもある。
「ちょっ、早くっ…」
ドアの所で手招きされ、渋々歩いていけばぐいっと腕を引っ張られてその勢いで俺は廊下に出る。
「なんかあった?」
「なんかあったじゃないですよ!!ゆうりが授業中いきなり倒れてっ…」
「たお、れた?」
「とっ、とにかく早く保健室に…って、先輩!」
佐木の言葉を最後まで聞かずに俺は保健室へと走っていた
何があった?朝はあんなに普通だったのに…
…普通だった?何かを我慢して普通に見せかけていたのか?
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