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「じゃあ失礼します」
「お大事に」
ゆうりを背中に乗せて、廊下に出ると廊下は静まりかえっていた
…授業中だから当たり前だけど。
あ、カバンどうしよっかな…
「ゆうり、リュックもって帰った方がいいか?」
少し身体を揺らし問いかければ、いらない、ゆうりはそう呟いた
コツンコツンと、玄関に足を進めると待ってましたと言わんばかりに廊下に佐木の声が響いた
「先輩っ!これ、先輩達早退するだろうなと思って持ってきたんですよ!」
そう言う彼の両手には俺とゆうりのカバンが握りしめられていた。
「おっ、さんきゅー」
「いえいえ!ゆうり、大丈夫?」
ゆうりの背中にリュックを掛けながら、心配そうに話す佐木
「ん…あり、がと…」
意識はあるみたいだし、多分大丈夫だと思うんだけど
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