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「じゃあゆうりお大事にな!先輩、失礼します!」
「おうっ、今日はありがとな」
礼を言えば、白い歯を見せて笑った佐木は小走りで教室へ戻っていった
家へと帰る足を進める度、ぐったりとしたゆうりの顔はもちろん力なく俺の肩に乗っかっているわけで。
歩く度に触れる頬と頬が、どちらとも熱を帯びていた
「到着っと…」
カチャリと鍵を回して家に入れば、すぐにゆうりを布団に寝せた
いつの間にかゆうりは眠っていて、だけど時折顔を歪める
水枕とおでこに濡れたタオルを乗せて、しばらくそんなゆうりの顔をただぼーっと眺めていた。
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