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「朝から気分悪かったのか?」
口に雑炊を運びながら聞くと、ゆうりは目線を下げた
「ちょっと、だけ…」
「言ってくれればよかったのに」
「…パパは…パパはあんなことじゃ休ませてくれなくて…吐いても、学校に行けって、言う人だったから…」
ゴクリと飲み込んだゆうりはそう呟いた
「そんな…」
「早退なんてしたらっ…、また、また殴られてっ…」
そう囁くゆうりの充血した目は次第に潤んできて、カタカタと身体が震え出す。
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