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コンビニに行った帰り、傘をさしながら小走りで家に向かっていた そして公園を通りかかったとき、ふと横を向いた 今思えば、何故あのとき公園の方を見たんだろうか 少し息を整えながら目を細めてそこを見ると、ポツンと一つある灯りの下に誰かが座って俯いていた こんな大雨の中、傘もささずに。 怖がりな俺だけど、このときは勝手に足がその子の方へ進んでいた。 「ねぇ」 傘をその子の上に伸ばしてポンポンと肩を触れば、ゆっくりと顔が上がった それはそれは、可愛らしい顔だった。
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