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身体が温まる飲み物なんていったら、バカな俺にはココアしか浮かばなくて。 マグカップにココアの粉を入れて牛乳を温めていると、俺の服を着た彼が歩いてきた。 やっぱり服は少し大きくて。 「あ、そこ座ってていいよ」 「うん…」 ソファーに座った彼の背中は小刻みに震えていた 「ほいっ」 「えっ?あ…ありがと…」 マグカップを渡すときに、少しだけ触れた彼の指は冷たかった 「寒いよな…」 あんな雨に濡れたら、そりゃあな…
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