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「て、転生?」
「そう、転生だ。
僕も君の事は気の毒に思っているんだよ。
勇者召喚なんて異世界の都合に巻き込まれて死んでしまった君の事をね。
なら、せめて彼等が召喚された世界に君を転生させて、本来なら君も楽しむ筈だった『異世界life』を満喫して貰おうと思ったんだ」
「そんなに簡単に決めて良い事なのか、それ?」
妙にライフの発音が良かった神に俺は思った疑問をそのまま言った。
「うん。他の神が管理してる世界に送るとなるといろいろと面倒な手続きをしないといけないけど、君を転生させるのは僕の管理してる世界だから問題無いよ」
神は俺の疑問に対して笑顔で頷き、ちょっとした内部事情と一緒に説明してくれた。
「というわけで、転生する事については承諾してくれたかな?」
「あぁ、わざわざ断る理由も無いしな。
それで?俺が転生する事に為った世界ってどんな世界なんだ?
剣と魔法の世界って事くらいしか分かんねぇんだけど」
「そうだね。君の転生する世界はグラール。
お察しの通り剣と魔法の世界だよ。
巨大な1つの大地と幾つかの島で構成されているんだ。
基本的な生活するのには困らないだけのちゃんと技術水準はあるよ。
魔法の属性は火、水、雷、土、風の基本属性。
光と闇の特殊属性。
時、空間、重力、治癒、歌、創造、破壊の希少属性。
あっ、そうだ。固有属性っていう特定の存在しか持ってない属性も幾つかあるけど、あんまり関係無いから省くね。
優劣は基本は火←水←雷←土←風←火で、特殊は光⇔闇。
希少は特に優劣が存在しないけど、破壊を防ぐには破壊をぶつけるしかないけどね。
当然だけど、魔物もいる。
強さのランクは下からF、E、D、C、B、A、S、SS、SSS、X、Z。
国はノーレ王国、アルダ王国、クラッド共和国、アルン聖国、ヴラド帝国の五ヵ国。
あんまり関係ないかも知れないけど、ジパングっていう日本みたいな所もあるよ。
これまでは五ヵ国間に平和条約が有ったから平和だったんだけど、つい半年前に魔界の門が復活して、魔族が現れるようになったのと帝国が平和条約を破棄して侵略行動を取り出した事が原因で世界規模の戦争状態になってるんだ。
だから勇者召喚が行われたってわけ」
「随分と正直に話すんだな」
「隠しても意味が無いしね」
「確かに」
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