在来転生者

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「それじゃあ、転生イベントの定番。特典決めといこうか。 何が欲しい? とりあえず、世界最強レベルの身体能力と無限の魔力、両方の世界の知識の検索、想像した物を現実にする力は付けるけど、何か要望が有ったら遠慮なく言ってね」 「もう既にチート完成してんじゃねぇかよ」 「まぁ、そうだね。 注意点としては想像した物を現実にするって言っても何でも出来るわけじゃないから。 命は創れないからね。 あっ、でも物ならどんな物でも創れるから」 ふーん。まぁ、それでも充分だと思うけど……あっ、そうだ。 「神。俺、属性要らない。 それぐらいのハンデが合った方が面白い」 「えっ?要らないの? 無いと結構困るよ?」 「なんとかするさ」 何ともならなかったらアニメとかの力使えばいいだけだし。 「そっかぁ。じゃあ、代わりに魔力制御の才能の種と魔法陣と魔法具の専門的な知識をあげるよ。 魔力制御の才能はあくまでも種だから、努力しないとダメだよ。 それと魔法陣と魔法具の専門的な知識は属性が無い事をカバーするのに役に立つ筈だから」 「マジか。ありがとな」 「どういたしまして。 それじゃあ、君の要望も含めて君のスペックは、 世界最強レベルの身体能力。 無限の魔力。 属性は無し。 世界の知識(一般的)の検索。 魔力制御の才能の種。 魔法陣、魔法具の専門的知識。 想像した物を現実にする力。 間違い無いね?」 「あぁ、間違ってない」 「それじゃあ、零斗君。 転生させるから其処から動いちゃダメだよ」 「あぁ、了解」 神がそう言うと俺の足元に青白い魔法陣が展開した。 「因みに言っておくと君の転生先は勇者召喚が行われた年の16年前のとある貴族の家庭だよ。 君の記憶は向こうで5歳に為ったら呼び覚まされるようにしてあるから、安心してね」 「おい!それは聞い――!?」 神が言った衝撃的な話に対する文句を最後まで言う前に俺の意識は白い光によって塗り潰された。 「それじゃあ、零斗君。 本当の意味での第二の人生楽しんできてね」  
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