新たな日常

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  「やっぱりか……」 「一体、いつから気づいて」 「お前の喋り方が急に変わった所だ。 まさか、自分の息子が転生者だとは思わなかったけどな」 「じゃあ、もしかして父さんも……?」 俺が恐る恐るといった感じで尋ねると父さんは小さく笑みを浮かべて頷いた。 「本名というか向こうの世界での名前は海堂 純だ。 恐らく、この世界に居る転生者の中で最も強力なチート能力を持ったトゥーナ=ウェーバーの使い魔だ」 「使い魔とその主って、ゼロ使じゃん」 「言うな」 どうやら、少し自覚はあるらしい。 「俺の事は今はどうでもいいんだよ。 それより、今はお前の事だ。 お前が貰った能力を教えてくれ」 「分かった」 とりあえず、父さんに俺の貰った能力を教える。 「なるほど、属性の代わりに魔力制御の才能の種と魔法陣と魔法具の知識か……。 まぁ、確かにこれだけあれば、なんとかやっていく事は出来るな。 魔法陣は元々その魔法が使えない人にでもその魔法を使えるようにする為に造られた技術だからな。 理論上は全ての魔法を魔法陣で再現する事は出来る」 「ホント!?」 「あぁ、マジだ。自分の属性の魔力を別の属性に変換する整流器的な役割を持つ魔法陣もあるからな。 とはいえ、それについてはまた今度だ。 今は魔法陣が無くても戦えるようになってもらう。 その為にお前にはこの世界の常識を覆す物を取得してもらう」 「常識を覆す物?」 俺が聞き返すと父さんはニヤリと口元を歪めた。 「本来なら無い筈の無属性による身体強化と攻撃魔法だよ」  
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