プロローグ

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朝飯を食った後、歯を磨き、顔を洗って、俺は学校の制服に着替える為に自分の部屋に戻った。 寝間着代わりのジャージから制服に着替えた時にそれは聞こえてきた。 「優希!朝だよー!起きないと遅刻するぞー!」 「うぉわぁ!桜!?どうして僕の部屋に!?」 あー、またかよ。 近所にもう少し気を使えっての。 っても、隣にある俺の家以外は道一本挟んだ向こう側だし、あの声が聞こえるのはアイツの家の中か向かい合うようにある俺の部屋くらいだ。 つまり、迷惑を被るのは俺だけというわけだ。畜生め。 まだ、学校行くには早過ぎるし、一階でテレビ見て時間潰すのと同時に気分転換でもしよう。 そう思った俺は教科書とかが入った鞄を持って一階へと降りた。
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