プロローグ

4/10
前へ
/795ページ
次へ
  『今日のアンラッキーは……射手座の貴方。 ハプニングが連続する日になりそう。 今日は家からは出ない方がいいかも? でも、大丈夫!灰色のハンカチを持っていれば運気UPです!』 「12位とか……マジかよ」 最近は4位~6位辺りをキープしてたのにいきなり最下位かよ。 つーか、家から出ない方がいいってどんなレベルのハプニングだよ……。 灰色のハンカチとか持ってねぇし。 「でも、まぁ、なんとかなるだろ。たかが占いだし」 それに家から出るなと言われても学校があるのだから家からは出ないといけない。 たかが占いで休むわけにはいかない。 じゃあ、なんで見てたんだよと言われそうだが、そんなのは気分の問題だ。 順位が良ければ信じたいし、悪ければ信じたくない。 ただそれだけの事だ。 「そろそろ行くか」 そう呟いて、テレビの消して、鞄を持って、玄関に向かう。 「行ってきまーす……」 それに応える声が無いのを知っていても何となく声を出して外に出た。 「あっ、零斗」 「むっ……」 「げっ……」 いきなり占いが的中したよ。
/795ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18616人が本棚に入れています
本棚に追加