18608人が本棚に入れています
本棚に追加
レイトside
爆弾の処理が終わった後で、急いで大広間に戻ってみると俺達が黙って城の探険に出たせいで勘違いした父さんにテロリスト集団のリーダーっぽい奴が軽く拷問されていた。
アレ、ちょっとでも動いたら腕が折れそうだ。
あの人にはご愁傷様としか言い様がない。
まぁ、こんな襲撃したんだから自業自得と言えばその通りなのだが。
とりあえず、リーダーっぽいのが爆弾の事をゲロったので俺もそろそろ舞台に上がろうかな。
「ねぇ!おじさんが言ってる爆弾ってコレのこと?」
大広間はざわついていたが、俺の声は聞こえたのか父さんもテロリストもその二人の近くに居た母さんも此方を見て、驚いたような顔をしていた。
「お、お前等それをどうやって手に入れた……!」
父さんに組み伏せられているテロリスト集団のリーダーっぽい奴、あー、長いからリーダーでいいや。
そのリーダーが俺の持っている筒状の物を見て、信じられないと様子で聞いてきた。
「そりゃ、コレを「もってたやつをたおしてだぁーっ!」ねぇ、イグニス。俺のセリフ取らないでよ」
「はっ、はやいもんがちだろ?」
そんな訳あるかと言ってやりたいがそれを言うと話が外れていきそうなので我慢する。
「なん……だと!?
俺の部下達があんなガキ共に負けたというのか!?」
「まぁ、お前の部下だし」
「どういう意味だ!」
「そのまま」
向こうは向こうで何かやってるし……。
最初のコメントを投稿しよう!