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「・・・」
「・・・」
無言の中、足をすすめる俺と馬鹿先輩
「まさか、貴様と組むことになるとは思わなかったな・・・私の足を引っ張らぬようにな」
この無言の中で声を最初に出したのは馬鹿先輩だった
「アンタこそ俺の足引っ張んなよ。」
「誰が貴様の足を引っ張るものか!!」
そう言って勝手にズカズカッと前に進んでいく
この人はいつもそうだ・・・焦りながら急いで上に行こうとする
だから・・・
ズルッと言う音を立てて馬鹿先輩は滑りこけようとしたのを俺が何とか後ろから支える
「そんなに焦るから滑るんですよ・・・もっと足元に注意して歩いてください」
「っ!!わかっている!!離せ」
俺は馬鹿先輩を支えていた手を離し、馬鹿先輩を追い越し先にゆっくりと進みだす
後ろで俺を殺したいかのように睨む馬鹿先輩の視線を感じながらも進むのであった
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