5章

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その日から数日過ぎ、   今日は8月6日     場所は海     連れは久しぶりな安田くん       「久しぶりの自由だああああーーー」   「夏休みのくせに手伝い三昧だったらしいですしね」     浮き輪を膨らませながら呟く安田くん(安田くんとは、中等部の子)   「そーそー。最近では生徒会の連中も出入りしてるよ」   「わー、大変ですねー」   棒読みな感じで喋り、空気の溜まった浮き輪を持って「海行ってきます」と言って先に海へ向かっていった       体操しろよ・・・       俺は、軽く体操してから安田くんの後を追った 俺も、浮き輪持ってくりゃ良かったなー       ぷか~   「にしても、先輩また風紀に入ったんですね・・・ あ!橘先輩も風紀にいますか?」   安田くんはプカリッと浮き輪で浮きながら楽な体勢で橘先輩の事を聞いてきた   「うん。いるよー、風紀委員長として風紀の頂点にお立ちになっちゃってるからね。 中等部は今どうなってる?」   俺は何とか足がつくが安田くんの浮き輪に手をかける   「アンタの所為でグチャグチャのままですよ。 今年の1年はその事を不満を抱いて風紀に反抗してきたり、で忙しい限りです あ、因みに俺が風紀委員長になりましたんで、ちゃんと生徒会と風紀の上下を戻しますからね」   そう言って俺を睨んでくる安田くん   「へぇー。安田くんが委員長かぁ・・・戻すことに関しては俺は文句言わないよー。 今は高等部での潰しに取り掛かってるし」   「アンタまだそんな馬鹿な事やってるんですか!?」 呆れた顔で俺を見てくる   つか、馬鹿なことって・・・失礼なっ  
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