5章

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「そう言えば颯斗達は泊まりか!?」   シートの上に座りゆっくりしていると皐月がよってきてそう聞いてきた   「確かに泊まりだけど・・・それがどうかした?」   そうです。実はコレお泊りです 近くの旅館にも予約しています     「ならさ、肝試しやんないか!?俺、颯斗と一緒に肝試しやりたいしっ」    肝試しか・・・面倒だな。今日はゆっくり休みたいんだけど   「安田くんはどうする?」   「実は言うと、俺肝試しってしたことないんで興味ありますよ。つーわけで、行きたいです」   先程買ったジュースが入ったペットボトルから口を離し俺の質問に答えてくる安田くん   んー・・・安田くんが行くなら俺も行こうかな。   「なら、俺も行くよ」と言って皐月を見ると瞳を輝かせて俺に抱きついてきた   「っしゃあー!!よかった!!なら、今日の晩ここの近くにある神社に集合なっ!!」   「うん。わかったから・・・暑いからどいて」   そう言いながら俺は皐月をどかせた   「皐月ちゃーんっ!!海で泳ごうよぉ」   九鬼先輩は俺から離れた皐月の腕を引っ張って海の方へ向かっていった 安田くんは何故か皐月について行ってしまった     それと同時にドサッとシートの上に腰を下ろす小島先輩が皐月をまるで我が子のような目で見つめていた   そーいや・・・   「小島先輩は皐月のどこが好きなんですか?」   ちょっと疑問に思ったことを聞いてみる   「は?・・・そうだな。なんかわかんねぇーけど興味がある。けど、恋愛感情があるかと言われたら   無い、かもしれない」   少し寂しそうなで皐月を眺める   「へぇ・・・そうなんですか。意外ですね 馬鹿先輩と同じように告白してましたから、先輩も好きなのかと」     「コレが恋愛感情に変えれたら・・・アイツのこと忘れられるかもなのにな」   暗い顔をしながら俯く先輩   「アイツって誰ですか?」   興味本位で聞いてみる事にした   「・・・ノラ」   小島先輩の口から出たモノは、前に一度吹雪から聞いた通り名と似ていた           ドラとかの聞き間違えだろうか・・・?          
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