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「ごめんなさいっ」
──パァーーン………
私はついに、引き金を引いた。乾いた銃声が、辺りに響き渡る。私はその時、彼の口が動いていることに気づいた。
「ありがとう」
たしかに、彼はそう言った。そして彼はゆっくりと倒れていく。辺りに広がっていく血と硝煙の匂い。
「本当に、ごめんなさい。私も、すぐにそっちに行くからね」
私は未だに煙が昇っている銃に、もう一発の弾丸を充填する。
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