愛は哀へと成り果てる

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───── ── 彼と花火を見にいってから、季節が過ぎ、今は冬。彼とは、あのあとより距離が縮まって、秋の夜に、私たちはひとつになった。 いま、私は彼とデートの待ち合わせをしている。デートは今までに何度も行ったけど、気持ちがはやっていつも時間よりも三十分早く来てしまう。もちろん、今も待ち合わせ三十分前だ。 待ち続けていると、二十分後に彼がやって来た。彼も十分来るのが早い。でも、彼は私を見ると悔しそうな顔をした。 「また、負けた~。これで、通算三十敗目だよ」 彼は悔しそうな顔をしながらも、私に笑いかけた。私がその笑顔に微笑みを返したとき、彼の手に握られた花束を見つけた。 「あ、気づいた?はい。リリスにプレゼント」 私に差し出されたのは、小さなピンク色の花でできた花束。この花の花言葉は 「この花の名前は、美女撫子というんだ。花言葉は」 「「純粋な愛情」」 やっぱり。もしかして、あなたは、私と────
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