無色透明なオトコ

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ケツをはたきながら、ユラリと立ち上がる。 ヘラヘラ顔のヤツの胸ぐらを捕まえると、オレは目一杯睨みをきかせながら、低い声ですごんだ。 「オイ、テメェ。 どこの誰に頼まれた!? オレはな。ガキの遊びにホイホイついてくほど、落ちぶれちゃいねんだよ。 誰の差し金か、さっさと吐きやがれアァ!?」 胸ぐらを掴まれてるにも関わらず、キョトン顔のドハデ中学生オンナ。 泣き出したとこで、許してやるつもりなんかねーからな。
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