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「わっ…え…どうしました…?」
楓華は、ビクッと驚き、小塚を見つめ返す。
「…華…」
小塚はやっと口を開いた。
「は、はい…」
楓華もただならぬ空気を読み取ってか、恐れるように返事をする。
「この肉じゃが…本当に初めて、しかも1人で作ったのか?」
少し、睨まれているような気もする。
「は、はい…」
少し、泣きそう。
「…いや、すごく美味いから…」
そんなに怯えるなよ、と小塚は楓華に言う。
「すごく、美味しい」
楓華は、ふっと安心し、大きなため息をついた。
「…もうっ!驚かさないで下さいよ!」
楓華は少し泣きそうな目で、小塚を見る。
「いや、俺もすごい驚いてんだって」
ごめんごめん、と小塚は楓華の頭を撫でる。
「初めて作ったのがこの美味さなら、どんどん期待が膨らむんだけど…いいのか?」
小塚は、にやりと笑って楓華を見た。
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