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「さ、俺が洗い物しとくから、華は風呂入っておいで」
小塚はテーブルから立ち上がるとキッチンへ向かった。
「あ、いいですよ、今日は小塚先輩疲れてるでしょうし、お先にどうぞ」
楓華は笑顔で応え、私が洗い物します、と言った。
小塚は、やれやれ、といった感じに楓華に向き直った。
「決まり作っただろ?メシ作らなかった方が洗い物するって」
でも!と楓華は反抗する。
「疲れてる人や病人には適用されません!だから小塚先輩、お風呂お先にどうぞ!」
楓華は腕まくりをし、キッチンへと立つ。
はぁ、とため息をつき、小塚は面白くなさそうな顔をして、楓華に近付いた。
「…?」
楓華は、何ですか、とムッとした表情をして見せた。
小塚は、ニヤリと笑い、楓華の耳元で囁く。
「…華が一緒に風呂入ってくれるって言うなら…考えてあげてもいいよ…?」
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