0人が本棚に入れています
本棚に追加
◇ ◇ ◇
「くそっ…もうこんな時間…」
小塚は自分の腕にしてある時計を見る。
「だから嫌だと言ったんだ…!」
針はすでに10時を指している。
華に早く帰ると約束したのに…
教員会議に総督である小塚も参加するのが決まりで、本来なら8時には終わるはずだった。
しかし、教師たちの大きなお世話の計らいで、10時を越えてしまったのだ。
用事がある、と断ったものの、ものの見事に打ち消され、そのまま残留させられてしまった小塚は、終わった瞬間、会議室を出て、大急ぎで自分の寮へ帰っている途中だった。
最初のコメントを投稿しよう!