日常

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【放課後】 大輝「やっぱ、翔太は話がわかるなー!」 ウキウキしながら、大輝は俺の一歩前を歩いてる。 それを見て俺は余計げっそりしてしまう。 翔太「大体よー、お前には彼女が居るんだからその子と行けよ」 八つ当たり半分で言ってみた。 本来なら大輝は言い返してくるが、中々言い返して来ない。 それどころか、足を止めた。 翔太「どした・・・?」 大輝「・・・俺ら、別れたんだ」 え、今なんて・・・? 別れた?? 俺は大輝の言ったことを理解するのに多少の時間を要した。 翔太「ま、マジかよ!?」 さっきまでの雰囲気とは裏腹に大輝は辛そうな声で言った。 大輝「・・・俺にもよく分からねぇけど、家の事情で別れることになったんだ・・・」 俺には全然理解することができなかった。 俺が言うのも何なんだけどよ、こいつらのカップルは結婚しても可笑しくないほど仲がよかった。
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