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いつもと変わり映えしない風景が、僕の前に広がる。
いつもと同じ木の上で、いつもと同じように紙飛行機を飛ばして、いつもと同じような場所に落ちていく。
「また、そんなとこにいたのか」
そして、いつもと同じ声が、僕に話しかけてくる。
「ストーカー?」
「んなっ!?」
いつもと変わり映えのない日常。
こんな日常からいつ抜け出せるのか、なんて考えるのもバカらしい。
▲▽
「おっ…」
空を見上げると、紙飛行機が風に乗って少し遠くまで飛んできたのが見えた。
――きっと飛ばしたのは彼だろう。
それは、いつものことだけど、今日は何だか胸騒ぎがする。
――何か楽しいことが起きそうな予感!
自分で言うのもアレだけど、俺の予感はけっこう当たる。
▲▽
ここで――――
顔を上げると、空をふわふわと今にも落ちそうに飛んでいる紙飛行機が目に入った。
――紙飛行機…?
少し気になったが、時間もおしていたので好奇心は抑えて歩を進める。
どんな新しい出会いが、私を待っているのか――――。
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