第2話 孤児院

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 現在ちょうど太陽が真上にきた頃。  俺たちは昼食を済ませ、各々が別々の行動を始めた。  そして今『俺』は、3歳程年上の男の子に付いて行っている。  名前は知らないが一応知っているということになっているのだろう。  現在、孤児院の中庭に来ている。 「クルトにいちゃん、きょうはなにするの?」  ほほう、この子はクルトというのか。  やはり、オート機能は結構便利だと思う。知らない人の名前が勝手にポンポン出てくるし、知らないからと焦る必要が無い。  ちなみに、朝の事件の際、一番最初に声をかけた大人の女性がネリーさん、という方らしい。彼女は『安堵』の方である。『憤怒』はエーデルさん、こちらも女性。 「今日はまほうの練習をしよう!」  と、クルト兄。やっと魔法の要素が出てきたぞ? 「ぼく、まだいっかいもだせてないよ…」  …既に泣き目。泣くスタンバイはできてます。  すると、クルトは『俺』の頭を撫で、大丈夫だよ、自分も最初はそうだったと言って慰めにかかる。  年下(しかも幼児)に慰められるってかなり複雑です。 「そうだ、今日はヤリの練習をしよう!」  ということで魔法の練習が始まりました。
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