第2話 孤児院

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 『俺』はしげしげと彼の容姿を観察していた。  高身長でガッチリとした体型に、赤い目・髪・濃いあごひげなど、なんとも印象的である。  不覚にも俺は、おじさんと言われても仕方ないような、と思ってしまった。  だいたい『これでも』って自分で言ってる時点でほとんど認めてるじゃん。 「グリム兄さんと呼んでくれると嬉しいな」 「うん、グリムおじ…」 「だから、俺は、お・に・い・さ・ん!!」  強調してくるのが面白かったので、子供は皆ケタケタと笑っている。  思わず溜め息が漏れるグリム。 「はぁ…、子供達を注意してくれよ、ネリーさん。早くしなきゃ俺は完全にオッサンになっちまう」 「急がなくても、もうなってるじゃない」  ふふふ、と楽しげに微笑むネリーさんに、グリムは頭を抱えて撃沈した。 「そんなことより、早くごはんを食べなくちゃ。折角作ったのに冷めちゃう」  ネリーさんは頂きますという号令をかけ、皆がそれに合わせて頂きます、と言う。  ここ、異世界だよな?  ちょっと不思議だとは思う。 「ははは、どうせ俺はオッサンですよ…」  さっきの件でかなり凹んでいるグリム。
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