第3話 Dialogue

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 周囲に広がるは、果てなき白。  どうやら、再び俺はあの空間に呼び出されたらしい。  眼前にいるのは金髪の女性、神様(?)か。 「コラ、何で疑問的なんですか。私はれっきとした神様ですぅー」  やれやれ。相変わらず人の心に土足で踏み込んでくる。  これだからカミサマは…。 「そろそろキレていい?」 「そういや今日の用件ってなんですか?」 「スルーなのね…。いやいや、貴方の今後についてお話をしようかと思いまして」  軽く膨れっ面な神様。でも可愛いからいいや。    今後の話、か。  だいたい、俺ってこれからどう生きてけばいいんだろ。 「俺に仕事して欲しいって言ってましたけど、何やればいいんですか?」  神様のミスで死んだのではなく、指名で転生させられたんだから、何らかの仕事はあるはず。  俺が読んできた中でポピュラーだったのは、世界の異常の解決、もしくは管理の手伝いとかだったけどな。 「具体的には未だ決まっていません」  へ?何故に?  なんかこういうのって、何らかの問題が発生したから呼び寄せたとか、そんな奴であるはずだが。
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