第3話 Dialogue

3/7
前へ
/65ページ
次へ
「解決すべき問題は多岐に渡りますが、貴方の成長具合によってその役割を決めようかと」  ほうほう。 「なので、今は貴方の成すべき仕事は置いておくことにします。次に、貴方に与える能力についてですが」  来た来た来た。転生の醍醐味といえばこれに限る────   「残念ですが、貴方の期待に添うものではありません」  ………。  そうか、多分これは控えめなパターン。何でも出来るチートでは無く、何か特殊能力が1、2個とか、身体能力のみ世界トップクラスとか…。 「私が言いたいのは、貴方に与える能力は一般人と全く変わらない程度の能力であるということです」  …何…だと…!? 「いやいや、何だとって何ですか、何だとって…。そんな都合のいい話が有る訳が無いですよ」  俺、神様を本気で起こらせてる? 「いいえ、それは違います。私が誰かを転生させる時は、その時代の"普通"と呼ばれる程度の力しか渡していません」  そ、そうなの? 「はい。貴方も携帯小説が好きなら、何となく思い浮かぶものが有りませんか? ヒントは暴走、と言ったら分かりやすいでしょう」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加