第1話 The beginning of the beginning

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「ぶっちゃけ、あのまま生きてても何かが起こることなく人生終わるだけなんで。っていうか、今俺ってどういう状況ですか?」  俺、普通に寝てただけなのに…。  まさかの突然死? 「いえ、貴方の家の隣家で大きな火事がありまして。それで、貴方だけが亡くなったのです」  サラッと衝撃的事実を言われました。  死んだって実感ないな…。  だが、一つ聞かないといけないな。 「家族はどうなりましたか?」 「全員無事です。いち早く気付いた貴方の母親が、他の方を起こして知らせたようですね。貴方だけは既に火に巻き込まれ、間に合わなかったみたいですが」  そうか…。なら良かった。弟や妹にまで死なれたら、俺としてはかなり心苦しい。 「ありがとうございます。じゃあ、死んだから俺は今ここにいるんですよね」  記憶の無い間に死んだというのは違和感があるけどな…。 「はい。他に何か聞きたいことはありますか?」  一度疑問をぶつけてみようか。これ結構重要なことだよな? 「本当に俺は火事で死んだんですか?記憶が無いからすごく気になるんですけど…」 「貴方は火事で亡くなりましたよ。貴方が焼け死ぬシーンをお見せしましょうか?」 「結構です」
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