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「向こうに行ってからですが、貴方は一週間は自分の意思で行動することができません」
「はい?なんでだろ…」
「貴方が異世界に行って、なおかつ三歳児の状態でそれらしく振る舞えますか?」
なるほどね。
「貴方の三歳児としての体は自動的に、『それらしく』動きますので、貴方はそれを学習してください。自由時間はその後です」
とりあえずは三歳児に成りきれ、ってとこか。
「他になんかありますか?」
「いえ、今のところはこれで。他にもお伝えしたいことがありますが、それは貴方が初日に就寝した時に、夢で出てきて説明しようと思います」
「分かりました」
俺が返事すると同時に、何も無いはずのこの空間がぐにゃりと捻れ曲がり、神様の姿もぼんやりとなって霞んでいく。
「それでは、明日またお会いしましょう」
神様のその言葉を最後に、俺は意識を手放した。
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