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「いまの?」
バルディとヒソカは目を合わせた。
「あそこはー◇」
「ルッカの家だ」
二人は次の瞬間力いっぱいに走った。
ルッカはヒソカ達と同い年の女の子でバルディが思いを寄せる子であった。
「なにがあっても冷静でいなきゃだよ?◇」
走りながらヒソカはバルディに叫んだ。
「わかってるよ!!」
ルッカの家について二人は呆然とした。
木でできた二人用の椅子にはルッカの両親が無惨な姿に横たわっていた。
「…ルッカ!ルッカ!どこだ?返事しろ!」
バルディは叫んだ。
「バルディ◇いたよ☆」
バルディは急いでヒソカに駆け寄った。
そこにはちょうど心臓の辺りが血まみれのルッカが横たわっていた。
「ヒソカとバルディじゃん…来るの遅いんだよ…」
「なにがあった!ルッカ!!ヒソカ!ダムさん呼んできて!」
「もう無理だよ。見りゃわかるっしょ!」
「ダメだ!ルッカ!ダメだ!」
「聞いて?バルディ…青の疫病が来たんだよ…ウチらの村をこんなにした…わかるだろ?早く祠に行っ…ぐふッッ」
「ルッカ!しゃべるな!ヒソカ!ダムさんを!」
「バルディがこんなに…叫ぶ…なんて…アンタ…ウチ…好きだろ?ウチも…アンタが……
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