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ただいま、理事長室前。
無駄に、おっきい扉だなぁ。
そう思いながら、軽くノックした。
──コンコン
「失礼しまーす」
うわぁ、中もすごい。
イメージしてたのよりも何倍も豪華だ。
「あ、りぃ」
「おう、雷斗、久しぶり~」
「りぃ!マジ久しぶり~!会いたかっ--」
気持ち悪いので、鳩尾を殴った。
もちろん、手加減してるよ?
でも鳩尾だし、痛いだろうね。
静かになって私は満足だ。
理事長室にいたのは、園生 雷斗(そのう らいと)、23歳。
若いでしょう?
この人、理事長さんだよ。
びっくりだよ、私も。
まさかこいつが理事長なんて…。
私は復活した雷斗が勧めてくれたソファーに遠慮なく座った。
「今回は悪いね。入れてもらっちゃって」
「別にいいぜ。入れたのは、りぃの実力だからな」
コーヒーを2つ持ってきて、にっと笑った。
やっぱりこいつも、輝瑠に負けず劣らず美形だ。
黒っぽい茶髪に顔も整ってる。
髪、天華にいたときは緑とか赤とかカラフルだったのに。
やっぱり、真面目な学校だから規則が厳しいんだろうな。
私、このままで大丈夫だろうか?
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