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階段をゴーシュと二人で上がって行く。
「なぁゴーシュ」
「なんですか?」
「テガミバチって簡単になれるのか?」
「いえ、まずはこのユウサリに来るだけでもかなりの努力が必要です、それに配達物がまさかテガミバチになる人間だなんて、こんなケースは初めてです、正直少し違和感を覚えます」
「は、はは…ww(こんな事を簡単にこなす神様怖っ!)」
「もう直ぐですよ」
ゴーシュが扉を数回叩き、失礼します、と一言いいながら扉を開く。
それからの事。
俺は正式にテガミバチになり、ゴーシュの助けもあって小さなアパートを借りながらセラフィムと暮らし、テガミバチの給料で生計を立てた。
そして…六年間の歳月が過ぎ。
ゴーシュはアカツキへ栄転し…
突然姿を消した。
これはここから始まる物語。
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