第一話 ~新しいテガミバチ~

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するとザジはヴァシュカと言う名の黒豹を撫でながら、おっ、と声を出して何かを見つける。 「来たか」 「ん?…何でアイツ心弾銃持ってんだ?テガミバチか?」 「違うぜおっさん、あれはBEEの『適性』審査、おっさんは受けなくても十分な素質を持ってたらしいからな、知らないで当然だろ」 「へぇ、そう言うのがあるのか、…でもこの辺りって確か…wwwww」 「あぁ、あの鎧虫がいるぜ、さて、テガミバチになれる奴はどっちかな」 ザジはニヤッと笑い、自分の心弾銃に手をかけた。 「ん?もうおっ始めたみたいだなwwwww」 「死なない様に見張れよヴァシュカ、あとおっさん、回収は頼むぜ」 「おまwwwwまぁいいけどwwwww」 配達の帰りだし…俺もアイツらの宛先の町には用があるしなwwww 現れた鎧虫はグレン・キース…のケツの部分、ムカデみたいな形してる鎧虫だな。 「くそっ!くそくそくそ!何で撃てないんだ!レジア!レジア!」 褐色の男は泥だらけになりながら相棒の名を叫ぶ。 「相棒ならもうとっくに逃げちまったよ…これだから下位受験者はみていられねぇや…」 ザジは呆れた様に呟く、俺も軽く体を動かし、いつでも助けに行ける準備をする。 そして褐色の男の足が止まり、助けに行こうと崖を降りようとした瞬間。 ドォン! 「しっ、心弾!?これは…」 「もう撃てる奴がいるのかwwwww」 俺とザジは同時に空を見上げる。 そこには… 「もっと鎧虫の近くで撃たなくちゃ!行こうニッチ!」 あの時の大声少年と金髪の女の子、そして口が広く開く生き物が空を飛んでいた。 「すみません!どいて…下さーい!」 「「な、なんじゃこりゃぁぁぁ!?」」
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