第二話 ~希望と夢~

2/12
前へ
/32ページ
次へ
ガタゴトと馬車に揺られ続ける、俺はヘラヘラと笑いながら落ち込んでいるラグに話しかけるがラグは頷くだけで変わらなかった。 寂しいwwwwwまぁwwこんな風になった理由をこれから話そうwww ◇ 遡る事、数時間前…。 「ゴーシュがBEEじゃないって…それってどう言う事!?」 ラグは取り乱し、ザジに迫りながら聞く。 「どーもこーも…『BEE』の名簿から抹消されている、って事さ、何だよ知り合いか…、でももう何年も前の話しらしいぜ?」 「なんで…!」 「知らねぇよそんなの」 「ザジ…!」 「あのおっさんと同じ『ヘッド・ビー』候補でハチノスじゃおっさんを退けてのエースだったらしいけどさ、僅かなミスも許されねぇ噂の首都勤務だ、大方ついていけなくて挫折でもしたんだろ」 ザジは一つ息を置き、続ける様に喋る。 「しかし…それにしたってアホだよなぁ… 苦労して首都エリートの暮らしを手にいれたのに自分からケツまくって逃げちまうなんてさ」 途端、ラグはザジの胸ぐらを掴み、怒りの篭った涙目でザジを見る。 「やめろ…うそだ…、そんなわけないだろ…。 そんなわけないっ!ゴーシュが『BEE』をやめるなんて!」 「落ち着け二人共、ラグ、熱くなるな、ザジも落ち着け」 俺は慌てて二人を引き剥がす、するとラグは俺の服に顔を埋め、ポロポロと涙を流す。 「うそだ!!…ゴーシュが『BEE』の仕事を投げ出すわけがない…ゴーシュが逃げたりするもんか! ゴーシュはアカツキで!『ヘッド・ビー』を目指しているんだぞ!!」 ラグは大声で泣き出し、俺はザジを見る。 「ラグの『こころ』が心配だ、早くハチノスに帰る準備を」 「チッ…、すぐにコナー呼んで来てやるよ…!」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加