第二話 ~希望と夢~

7/12
前へ
/32ページ
次へ
シルベットはラグに背を向けた状態で言い放つ。 「シルベット…?」 「私も…昔は泣き虫だったみたいね、けど…あんまり憶えていないの。 兄はね…きみのこと…いつかユウサリに出てくると思っていたみたい、『BEE』の素質があるって言っていたわ」 「ゴーシュが…!?シルベット…!!それでゴーシュは…ゴーシュはどこなの!?銃があるんだ、ここに帰っているんだよね?早く会いたいよ!シルベット!」 そして二人は黙り込み、暫くの静寂の後…シルベットは言う。 「いないわ」 「…え?」 「知らせは暖炉の上よ」 ラグは暖炉の上に置いてあったテガミに手を伸ばし、ハッ、と表情を驚愕に帰る。 「解雇通告書だ」 俺はステーキと遊びながら冷たく言い放つ。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加