第二話 ~希望と夢~

11/12
前へ
/32ページ
次へ
……!ありがどう…ありがどうニッヂ…」 再びボロボロと泣き始めるラグ、俺は口角を釣り上げて少し笑い、コナーに馬車を止めろ、と言う。 「リク…!」 「行って来いラグ」 「…うん!ありがとうリク!」 「よっと!」 一緒に飛び出そうとしたニッチを掴み、落ち着かせる。 「俺たちはここで待ってようぜ?(頑張れよラグ) ラグの後ろ姿を見送るとニッチが俺の顔を見る。 「何かついてるのか?」 「ポヨポヨしていない、おまえはミルクを飲んでいないのか?」 「は?」 「『びじん』には…ゆたかなチチも…ひつようなのだろうか…」 「…どうだろうな、てかさニッチ?」 「む?」 「コナー助けてやれ」 「た、たすけて…」 コナーはステーキにガブッと頭を齧られ、流血していた。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加