ある冒険家の手記

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その後、私は彼らの町に連れて行かれた。 そこに日本語を話せるグンマー人の青年がいたので聞いてみると、ここは軍の駐屯地らしい。 【グンマー軍国境警備隊ダサイタマ方面隊イセサキ駐屯地】 それがこの町の名前らしい。本当はグンマー語の名前があるのだが、ここでは割愛する。 栃木方面に比べてこちらの隊はそれほど精強というわけではないらしいが、それでも私の目には超人の集まりのように見える。 さっきの私を囲んだ時に見せたような瞬間移動かと思うほどの速さ。 町の隅で訓練している兵士の訓練。(この時は戦闘訓練をしていたのだが、案の定動きは目で追えなかった。) 何もかもが、外の常識を超えていた。 【グンマー探検記】より 1930年初版刊行 現在絶版
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