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「……よし。良いだろう。その条件を飲んでやる。……おい!」
嬉々とした声色で男が手を上げると、手足を拘束していた男達が一斉にボクを解放する。
……彼に対する凄まじい罪悪感と、それを覆い潰すほどの安心感で、もうグチャグチャだ……。
ーーーーーーその、刹那だった。
???「あっww!!!あっちにエンジン付き段ボール紙飛行機がマッハ5で飛んでるーーーwww!!!」
「「「えっ?」」」
突然彼が奇声を発し、雲一つない空を指差したのだ。
当然、その場の全員の意識(ボクを含む)は澄みきった青空へ。
そして『一瞬の隙』が……本当に一瞬だが、生まれた。
ーーーーーーその瞬間だった。景色が高速で流れ出したのは。
★少女side out
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