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声が聞こえた方を振り返った私の顔は、間違いなく引きつっていたと思う。
一瞬それが何なのか分からなくて固まってたけど、じわりじわりと脳が整理し終えた情報が私の全身を駆け巡る。
「ぎゃああああぁぁぁーっ!?」
……はい、今さっき私の口から発せられた悲鳴が女の子らしくなくて幻滅したって人がいたら挙手。
言っとくけど確かに私は誰もが見とれる程に可愛くて可憐でパーフェクトな女子よ?
でもね?だけどよ?天使並みに可愛い私だってちゃんと人間な訳なのよ。
さっき幻滅したって挙手した貴方達、想像してみなさいよ。
声が聞こえたと思って振り返ったら、目の前にとんでもなく凶暴な感じの真っ黒な骸骨がいた時の衝撃を。
誰だって一瞬我を忘れちゃって、あれくらいの絶叫は上げちゃうでしょ?
ちなみに今私かなり冷静に話してるように見えるかも知れないけど、実際にはかなりテンパってるからね?
精神的に崖っぷちで、両膝とか私の意志に反しまくってガクガク大爆笑中だし。
「な、なななななななに、こ、れ……」
何とか喋ろうとするけど、唇が震えて上手く言葉にならない。
そんな私を見下ろしながら、骸骨はゆらゆらと左右に揺れ動いている。
って言うか、ちょっと近付いてきてるしっ!!
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