3人が本棚に入れています
本棚に追加
逃げようとしても足が震えて……さらには腰も抜けたせいで出来そうにない。
何とか後退りして距離を置こうとしても、ゆらゆらとした動きでも向こうが私に近付くスピードの方が速い。
「ちょ、ちょっと待ってってば!そ、そりゃ私は美味しそうに見えるかも知れないけどだからって食べていい何て理由はないでしょ!?美少女の絶滅を危惧して保護とかを考えるのが筋ってもんじゃない!?」
骸骨を見上げながらと、にかく頭と口を動かして必死に相手に言葉をぶつける。
でも骸骨って人の言葉とかって通じるのかしら?
……ま、まぁ……ぱっと見た感じ生きてた時は人間だったぽいし、通じるわよね?ね!?
「えっ、えっと……大丈夫、ですか?」
……………………。
あまりの衝撃その2に頭をぶん殴られたせいで、一瞬思考停止しちゃってた。
何か凶暴な感じの骸骨に、その見た目からは想像が出来ないくらいギャップありまくりの声で心配された。
いやいや、貴方がどんな声だろうと構わないんだけど……1言いいかしら?
このとんでもない恐怖の元凶の原因に心配何かされたくないからっ!
心配とかするくらいなら、今すぐにどこかに行って欲しいんだけどっ!?
そんな私の願いを聞き留めてくれたのか、本当に唐突にあっさりと骸骨はひょいっと私の視界から消えた。
最初のコメントを投稿しよう!