もう関わらない…はずだったのに

6/19
402人が本棚に入れています
本棚に追加
/195ページ
男「今から10分間時間をやる。それまでにここに来い。さもなくば…」 穂乃架「念のために言っておく」 男の言葉を遮って、あたしは言った。 穂乃架「もしその10分たたない間にその子に手を出したら…」 自分でもわかるくらい低くて冷たい声で唸るように言った。 穂乃架「お前ら全員…ーーー殺す」 一方的に電話を切って、あたしは地団太を踏みたくなった。 くそっ!何だって今回に限ってこんなに早いんだよ! 押さえきれない憤りをぶつけるところがなくて、あたしは必死にそれを押さえつける。 誓「おい」 あ、忘れてた。 そういえばいたんだった。 しかも一番知られたらまずい人が…。 穂乃架「…崎守さんが…」 それだけしか言ってないのに、古川さんの表情が変わった。 誓「結がどうしたんだっ!」 あたし自身、真実を伝えることに、何の躊躇も戸惑いも感じることはない。 だから…。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!