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男「今から10分間時間をやる。それまでにここに来い。さもなくば…」
穂乃架「念のために言っておく」
男の言葉を遮って、あたしは言った。
穂乃架「もしその10分たたない間にその子に手を出したら…」
自分でもわかるくらい低くて冷たい声で唸るように言った。
穂乃架「お前ら全員…ーーー殺す」
一方的に電話を切って、あたしは地団太を踏みたくなった。
くそっ!何だって今回に限ってこんなに早いんだよ!
押さえきれない憤りをぶつけるところがなくて、あたしは必死にそれを押さえつける。
誓「おい」
あ、忘れてた。
そういえばいたんだった。
しかも一番知られたらまずい人が…。
穂乃架「…崎守さんが…」
それだけしか言ってないのに、古川さんの表情が変わった。
誓「結がどうしたんだっ!」
あたし自身、真実を伝えることに、何の躊躇も戸惑いも感じることはない。
だから…。
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