もう関わらない…はずだったのに

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時間まで、あと5、6分。 このまま行けばぎりぎり間に合うってとこか。 ったく、無関係な崎守さんを巻き込みやがって! 穂乃架「もし手を出してなくても、半殺しくらいにはしてやる」 まあ、半殺し程度で済むかどうかはあいつら次第だけど。 自分で物騒なこと言ってる自覚はあるにはあるけど、残念ながらあたしは本気なんだよね。 そしてしばらくして、あたしはその倉庫の建ち並ぶ港についた。 でもあたしは、バイクを少し離れた駐車場に止めた。 近くに止めるところがなかったっていうのもあるけど、ちょっとした古川さんたちへの目印?みたいな? まあ、本音はバイクのエンジン音で犯人たちに気づかれないためだけど。 穂乃架「えっと…東に五つと南に七つ、南に三つと東に十」 たぶん、船が止めてある場所から数えるんだろうけど。 時間まで、あと1分を切った。 だったら、あとは突っ込むのみ! ガアァァァァァ…ンーーー!! あ、ヤベ。 手加減するの忘れてた。 最大パワーで思いっきりシャッター蹴り破っちゃった。 他のやつらはいいとして、崎守さんに破片とか刺さってないよねとか思っていると、あたしは最悪な場面を見てしまった。 倉庫に中にはたくさんの数えるのすら嫌になる男たちと、その男たちに囲まれている崎守さん。
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