斜め後ろのアイツ

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「……」 足に小さな衝撃が走る。 それは俺を殺すために放たれた銃弾……ではなく先ほど拾って返したはずのオレンジ色のシャーペンだ。 何をしたら3秒で落とせるんだよ。 でもこのまま落としておくわけにもいかず、俺はそれをちゃんと手を使って拾い、左後ろへとパスした。 それから『people』の単語を書く間に五回もペンが転がってきた。 なんなんだよ、机がどうかしてんのか? ホントイライラする…… これが毎時間続いている。 一日に100回は拾ってるよ、マジで。 入学してから数えるともうすぐ1000回に達する勢いだ。 勘弁してほしい。
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