幼なじみ

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山で、海で、川で、公園で。 日が暮れるまで、泥だらけになって遊んだ。 走るときは、手を繋いで。 転んで泣いたときは、頭を撫でてもらって。 彼といた時間は、思い出なんかじゃない。 私の、ほとんどすべて。 だから。 今さら、何をどう飾り付けても、 黄色い帽子の私たちに、笑われるような気がして、 何も言えなくなっていた……。
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