タバコの匂い*

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ザーッ… 「うわぁ…凄い土砂降りだね。帰れそうにないかも」 隣で奈々が小さく呟いた… 気がつくと窓の外では雨が降っていた。 そろそろバイト上がりの時間だというのに一向に止む気配がない。 「なんか雨って鬱になるよね…テンション下がるー。」 雨はキライだ。濡れるし、寒いし、何よりジメジメしてて気分まで落ちる。 「あ、そういえば今日同じ年の男の子が入ってくるみたいよ!」 さっきまでションボリ気味だった奈々はとても楽しそうだ それにしてもこの時期に入って来るなんて珍しいなぁ… 「あ、智恵ちょっと気になってるでしょ~?もしイケメンだったら奈々狙ってくからダメよ?」 「ばか。ただ珍しいなぁと思っただけ。奈々…軽いよ(笑)」 二人とも好きなタイプは真逆 お互いに好きな人が出来れば どこがいいかなんて言い合ったりしてた
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