―教室―

2/7
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/144ページ
「おはよー」 かなちゃんと優子と美樹と 一緒に 昨日のドラマの来週の予告について勝手な予想をしあっていると いつも通りホームルームぎりぎりに みなみが教室に飛び込んで来た 「みなみ 遅いな~ 相変わらず!」 真っ先に 優子が 飽きれ気味に声をかける 優子は 小学校からずっとバスケに青春をかけ 高校に入り 一年生ながら レギュラー入りを果たした 本当 近頃では珍しい 健全な肉体に健全な魂を宿した きりっとした女の子だ 「おはよー みなみ 髪の毛 少しはねてるよ クシ 貸そうか?」 そう言って Suzy's Zooのポーチから さっとクシを取り出し優子に手渡す美樹は ちょっと見た目はギャルっぽいけど すごいおしゃれで可愛い女の子 たまに いい加減なときもあるけど 基本的には 情に厚い 困ってる人はほって置くことができない子 「みなみちゃん おはよう」 最後に おっとり言ったのは かなちゃん マイペースで のんびり あまり 喜怒哀楽は出さないけど いつもニコニコしているイメージかな 話題の中心になりたがるタイプではないけれど もしかしたら一番 みんなが頼りにしている存在なのかも・・・ 「また朝ごはん抜きだった~」 美樹からクシを借り軽くはねを直しながら嘆いてる みなみ この子は いかにも漫画の主人公を地で行く ちょっと ドジなとこもあるけど 明るくて いま流行りのアイドルグループにいる女の子に似ていて 他校の生徒にも人気がある女の子・・・
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!