ボクとキミがいたセカイ

変化

「お帰りなさい かなちゃん
きちんと塾には 行った？」

「はい ちゃんと 時間通りに 間に合いました」

「そう なら良いけど・・・
かなちゃんは 他の皆とは違うんだから そろそろ お友達とも 距離をね・・・」

「・・・ 部屋で 着替えて来ます」

話しを途中で切り上げ 部屋に入る

なぜか 違和感を感じる

なにが どう 違うか 分からないけど なにか変

「かなちゃん ちょっと いいかしら？」 ママの呼ぶ声が聞こえて 急いで 部屋から出ると 廊下でお兄ちゃんにぶつかりそうになった

「ごめんなさい」
慌てて謝ると

「ちゃらちゃらと 男と遊びやがって
みっともねーな」
そう ボソボソつぶやいて バタン と部屋に入った

やっぱり お兄ちゃんだったんだ

なにか 嫌な予感がしたけれど・・・

「かなちゃん？」
ママの声が 大きくなる

「はーい」

急いで ママのいるリビングに向かった